ドラミちゃんの謎について考えてみた(9/16加筆)

ドラえもん」の「えもん」はなぜ平仮名なのか。生誕100年前記念イベントhttp://www.excite.co.jp/News/reviewmusic/20120904/E1346688070612.html?_p=1
まずは上のニュースを読んでいただくとして・・・
今日はちょっとドラミちゃんについて考えてみたいと思います。


ドラえもんの誕生日は2112年9月3日。ドラミちゃんの誕生日は2114年12月2日。その年齢差はほぼ2年。
ここでドラえもんがドラミに出会うまでの人生を追ってみると、誕生→ロボット学校→特別教室→オーディションでセワシの家へ→ネズミ(ロボ)に耳をかじられ体が青色に、ドラミと初対面(映画2112ドラ誕)となります。


基本的に、製造された時点で完成されているロボットが長期間学校に通うとは思えませんが、ドラえもんは特別学級で一般のロボットとは異なる授業を受けていたことと、わざわざ卒業旅行(映画ムシぴょん)にも行くぐらいなので、ここでは在学期間を1年と仮定します。
オーディションの時点でセワシは赤ん坊。その後ドラえもんがネズミに耳をかじられた時にセワシは5歳児ぐらいになっていました。
これを合わせると、ドラえもんは生まれてから最低でも6年以上経ってドラミと初めて顔を合わせることとなります。年齢差2歳の「妹」なのに・・・?
しかも、初対面の際、ドラミはドラえもんのことを知っていましたが、ドラえもんはドラミの存在を知らないようでした。


ドラミちゃんは、何者なのでしょうか? 本当に、妹なのでしょうか? そもそも、ロボットの「きょうだい」の定義とは何なのでしょうか?
上のニュースでも書かれている、「同じオイルを分けたから兄妹」という設定を昔コロコロコミックで見た、当時小学生の私は思いました。「そんな無茶な!?(笑)」


ところで、ドラえもんとドラミの最大の違いは、「どうやらドラミちゃんは大量生産品ではない」ということです。そもそも猫型ロボットで女性型はかなり少数派のようです。
つまりドラミちゃんは、完成されてからしばらくの間は市場には出されず、何らかの活躍の場を待っていた、と考えられるのです。ドラミちゃんは次世代猫型ロボットの試作品ではないか、と私は考えます。
ドラミの出自はこれで強引に結論付けるとして・・・
逆に問題は、一般の(むしろ出来が悪い)猫型ロボットであるドラえもんが、「兄」として設定付けられる理由がどこにあるのか・・・という一点に絞られます。


寺尾台校長は、普通のカリキュラムに適合できないドラえもんを特別学級に編入させました。ただしそこは、落ちこぼれの寄せ集めなどではなく、試作品など特別なロボットを集めた教室のように見えます。寺尾台校長は、コンピューターに変調をきたしたドラえもんの特殊性に何らかの未来への可能性を見たのではないでしょうか。
実際、ドラえもんはその後20世紀において何度も世界の危機を救ったりしているので、明らかに寺尾台校長には先見の明があったということになります。22世紀にはある程度未来予測もできるようになっているので、これもありえないことではないでしょう。


ここで重要となるのがドラミちゃんが初めて姿を現したタイミング。それはもちろん、偶然とは考えられません。ドラえもんが耳を失い、悲嘆していると知った寺尾台校長が、耳ではなくリボンを装備した次世代デザインスタディの秘蔵ロボットをドラえもんのもとに差し向けたのだとしたら・・・? それは実は「寺尾台校長の思いやり」として、一応既存の設定と整合します。


なお、ドラミちゃんはドラえもんと出会った後もかなり長期間ロボット学校にいたようなので(映画ロボット学校七不思議)その特殊性が伺えます。


映画「2112ドラ誕」ではドラえもんがネズミに耳をかじられ、体が青くなった理由が「泣き続けた振動でメッキがはがれた」とうまく新解釈されていました。それだけにドラミちゃんがなぜ妹であるのかもちゃんと理由付けてほしかったところ。
現在のわさドラでは設定をリセットして、昔ながらの片倉設定寄りになっているようですが、毎年ドラえもんの誕生日SPに力を入れているようにそろそろドラミちゃんの謎にも迫ってほしいものです。

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9/16追記

すっかり忘れてましたが、ドラえもんが耳をかじられたのは2122年8月30日という設定がありました。
これはドラえもんが10歳になる直前、ドラミちゃん製造約7年9ヶ月となります。
オイルの件も含めて、上の文章は改めて書き直したいと思います。